今回は親方から仕事に対する姿勢を教わったことをお話します
1960年代当時私はバイトの製作に明け暮れながら、先輩たちからのアドバイスを聞いたりし、作業を見て模倣することしかできませんでした。
親方からは、バイトの製作以外にもいろいろ教わりました。
親方からは姿勢や心を込めて作業をすることが大切だと教えられました。イメージを持ちながら作業を進めれば、より良い製品ができ上がり、真心が相手にしっかりと伝わるのだということです。
しかし、これらのことを理解するには、親方や先輩たちの作業を見て模倣し、失敗して怒られ、アドバイスをもらうというプロセスを経なければなりませんでした。それは皆が通る道であり、初めて一つの製品が完成する道です。
私はバイトの製作に励みながら、親方や先輩たちからの教えを守りながら成長していき今では息子や従業員に教えています。
次回は卓上ペンチレースとベルト掛け旋盤から精密高速旋盤(スイス型自動旋盤)をご紹介していきます。