ダイヤモンドバイトについて

投稿者 : 謙櫻井 on

ダイヤモンドは、地球上で最も硬い物質であり、その硬度は他の材料を凌ぎます。装飾品のイメージが強いですが、高性能な工具材料としてもその性能を発揮します。
その特徴について詳しく解説していきます。

 

◯ダイヤモンドチップの特徴
・ダイヤモンドは非常に高い硬度を持ち、硬度の高い材料や研磨性の低い材料の加工に威力を発揮します。

・耐摩耗性に優れており、刃先寿命は超硬の10倍とも言われております。

・構成刃先を形成しにくく、加工精度が安定しています。

 

◯天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの違いについて

・天然ダイヤモンド

天然に形成された鉱物であり、地下深くの高温高圧下で数億年かけて形成されます。

自然界での形成プロセスにより内部に含まれる不純物が存在することがあります。

・合成ダイヤモンド

人工的に合成されたダイヤモンドであり、高温高圧合成 (HPHT)法や 化学気相蒸着 (CVD)法などの製法があります。弊社で扱っているダイヤモンド焼結体(PCD)は高温高圧下で炭素原料を結晶化させることで作られます。

制御された環境下で合成されるため、内包物や不純物をほとんど含みません。


◯鉄系の加工には向かない

被削材が鉄系の場合、高温になるとダイヤモンドを構成する炭素が鉄と反応を起こし、侵食されて工具摩耗が激しくなってしまい精度が悪くなってしまい、また仕上げ面の悪化も起きてしまいます。

◯CBN(ボラゾン)との使い分け

CBNはダイヤモンドの次に硬い素材で、炭素を含んでいないのでダイヤモンドが不得意な鉄系の切削に向いています。

以下はおすすめする被削材との組み合わせです。




◯まとめ
ダイヤモンドチップは優れた性能を持ち、幅広い加工に活用されている。
適切な選定と使用上のポイントを押さえることで、効率的かつ高品質な加工を実現できる。
技術の進化とニーズの変化により、ダイヤモンドチップの将来はさらなる発展が期待される。

 

☆弊社でもダイヤモンドバイトの取り扱いがございます☆

チップの選定、形状のご提案、成形研磨まで対応しております。

ご購入後の技術的な相談もお受けしておりますので、ダイヤモンドを使用したことが無い方も安心してお問い合わせください。

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